昨今なんだかTwitterを眺めていると、【未経験からITエンジニアを目指すなら、インフラエンジニア簡単】とか【xxxxの資格さえ取ればインフラエンジニアとして未経験から年収xxx万円】みたいなのをよくみるようになったよね。

まぁ、同様の謳い文句で、開発エンジニアとかWEB系とか色々経てきた中で、何番煎じなんだ?って気分はあるのだけれど。

では、果たしてインフラエンジニアとはなんなのかを正しく理解できているのだろうか?

ITインフラにカテゴライズされるものをざっと上げて行ってみよう。

・サーバエンジニア(Windows)
・サーバエンジニア(Linux系)
・サーバエンジニア(UNIX系)
・ミドルウェアエンジニア-WEBサーバ系
・ミドルウェアエンジニア-APサーバ系
・ミドルウェアエンジニア-DBサーバ系
・ミドルウェアエンジニア-バッチサーバ系
・ミドルウェアエンジニア-監視サーバ系
・ミドルウェアエンジニア-バックアップサーバ系
・ミドルウェアエンジニア-セキュリティ系
・ネットワークエンジニア-LAN系
・ネットワークエンジニア-WAN系
・ネットワークエンジニア-WLAN系
・ストレージエンジニア
・DNSエンジニア
・セキュリティエンジニア
・仮想基盤エンジニア
・クラウドエンジニア

…他にも色々あるんだけれど、これらのどれかひとつを強みとして持っていたとして、それはあくまでもインフラカテゴリのエンジニアでしかなく、インフラエンジニアと呼んでいいものなのかは怪しい。

もちろん、全てをスペシャリストレベルに詳しい必要はないのだけれど、少なくともそれぞれの担当エンジニアとの会話についていけるレベルである必要がある。
そして、インフラエンジニアとして上位クラスに行けば行くほど、アプリ担当との会話の機会も増えるため、彼らとも対等に対話ができるレベルである必要がある。

もちろん、わからないことを質問をして埋めていけばいいので、全てを理解している必要はないわけではあるけれど。

…で最初の話に戻るんだけれど、簡単か、これ?
昨今の情勢的に、クラウドは確かに高単価を狙いやすいものではあるので、特定のクラウドを理解しているだけでも、フリーランスの場合で月83万くらいの単価で仕事を受けることができることもあるとは思んだけれど、果たして、その単価を特定のクラウドサービスに依存していていつまで維持できるのだろうか?

AWSとAzureのシェアはこのままのペースでいけば、二年以内に同等かひっくり返る可能性がある。
また、昨今のレートを鑑みると米企業のサービスを利用することの価格高騰が目立つため、オンプレ回帰も起こり得る。
もちろん、これと同様のことを現状オンプレに寄っている人にも言える。
確実にクラウドはなくてはならないものにこのままなっていくだろうから、いつまでもオンプレだけにしがみついていては、仕事の幅が狭くなる。

だからまぁ、何をやっておけば正解なんてものはないのよ、残念ながら。
強いて言うなら、TCP/IPの基礎ぐらいは、インフラエンジニアを名乗るんなら押さえておきなさいよ?っていうくらいかな。
これだけは、多分そうそう変わらない。

***
うん、間違いなく「TCP/IP」はインフラエンジニアを名乗るなら必修。
これに異論ある人はまず間違いなくいないと思うんで言い切る。


「TCP/IP」以外は選択教科になってしまうんだけれど、得意なOSを一つ持った方がいい。
これはスクリプティングも含めてなので、CUI操作に戸惑わないくらいのスキルを求めたい。
※もちろん、オプションとかは調べるでもいいと思う。


あとは、自分が得意な非機能の分野を一つ作っておけってくらいかなぁ。
あんまり理解されないんだけどさ?

ほら、各社の代表さんとか営業さんって開発エンジニアの経験がある場合は多いんだけれど、インフラエンジニアの経験ある人ってそんなにいないのよ、少なくとも表立ってSNSで活動してる人たちは。

【非機能とは何か?】って思われてるかもしれないんだけれど、そのプロジェクトの作ろうとしているシステムの主機能を支える様々なものと言える。

↑であげた中で言えば、監視、バックアップ、セキュリティ。
他にはログ管理、運用ジョブ設計、可用性設計とか。

個人的には、非機能設計こそインフラエンジニアの見せ場だと思ってる。

これができないインフラエンジニアは、インフラの本質がわかってないってことだからね。
インフラってのは、安定して稼働してそれで当たり前。

だからこそ、非機能は大事なんだ。

ここまでやっても、多分平均値として、単価75万くらいくらいなんじゃないかな。フリーランスとかSES企業の相場感として。
もちろん、いろんな要素で上下される部分はあると思うんだけれどね。

***
じゃぁ、安定して「1000万/年以上の売り上げを立てられるか」を考えてみよう。
(※単純によくいうフリーランスで1000万/年の売り上げってのが話題にあるから基準にしてみてるw)

さっきあげた必修はもちろんとしてだ。
いくつかパターンはあるのだとは思うんだけれど、冒頭であげたエンジニアたち全てと浅い話だけではなく対話ができるレベルになることは必須かもしれないね。

① 得意なものに特化していくスペシャリストコース!
これはフリーランスの方におすすめ!
というかそれ以外はフリーランスだと、ハードル高め。

② マネジメント方面への進出
これは、所属企業次第。
体制化に前向きな企業にお勤めならおすすめ。
とはいえ、技術以外のも学びの幅を広げないとすぐに落ちてくぜ。

とはいえ、ジェネラリストタイプには一番これが向いてるって思ってる。
マネジメントって言ってもサブであってもそれができるならそれは才能だしね。

③ 後進育成コース
これも、所属企業次第。
あんまり好きなことではないけれど、バーターで若手と(以下略)

って書き方すると悪く聞こえるかもしれないけれど、育成ができる人材は貴重で、教わる側も利益を受けるので結果的にはWin-Winなはず。

④ 自身で案件勝ち取ってくる
これは自分が営業しかけてとってきちゃうパターン。

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ここまで、酒飲みながら書いたんだけどさ…
やっぱりインフラエンジニア…楽に見えないんだけど…w

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ちょっと色々書いたけれど、これはあくまでも自論であって見てきたものが変われば正解は変わると思うのです。
だから、反論というか意見は聞きたいので、ぜひ代表さん、営業さん、インフラ系エンジニアのみなさんリアクションください。
自分の考えをアップデートできる要素はありがたく受け入れますので。
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